照射する紫外線が強ければ強いほど、蛍光物質は明るく発光します。非破壊検査においても、紫外線強度が高いブラックライトによる観察は、弱いブラックライトよりも鮮明なきず模様を観察できます。
一方、当社で販売するブラックライトの半数近くは、5,000μW/cm²以下の紫外線強度です。より強力な紫外線を照射するブラックライトも扱っていますが、数は多くありません。他社においても同様で、非破壊検査用途では、5,000μW/cm²以下の紫外線を照射するブラックライトが多く販売されています。
なぜ、強い紫外線の方が鮮明なきず模様を観察できるのにもかかわらず、5,000μW/cm²以下の紫外線を照射するブラックライトが非破壊検査用として多く販売されているのでしょうか?
このページでは、5,000μW/cm²以下の紫外線強度が非破壊検査(蛍光浸透探傷試験)に適切な理由を説明します。