尿には、「ビタミンB₂(リボフラビン)」が含まれています。この「ビタミンB₂(リボフラビン)」には蛍光物質としての働きがあり、ブラックライトを照射すると、紫外線を吸収しエネルギーを可視光として排出します。
薄暗い場所でブラックライトを照射すると尿が発光し、白色光の下で観察する場合に比べ、尿や尿痕を明瞭に観察することができます。この性質を利用し、トイレの便器や壁の尿汚れを見つけ効率的な清掃に役立てたり、犬や猫などのペットによるソファーやカーペット、布団での排尿場所を特定しオシッコ汚れによる異臭の対策を行うことができます。さらには、ねずみ等の害虫駆除や科学(犯罪)捜査などにも活用する事ができます。
ビタミンB₂(リボフラビン)とは
「ビタミンB₂(リボフラビン)」は、レバーや納豆、卵や乳製品などに多く含まれる、成長に欠かせない栄誉素の一つです。糖質・脂質・たんぱく質を体内でエネルギーにするなどの代謝を支える働きや、目や口、体内の粘膜を正常に保つ働きをしています。
ビタミンB₂は、水溶性のため体内に蓄積することができず、消費されなかった余剰分は尿とともに体外へ排出されます。栄養ドリンクを飲むと、尿が濃い黄色になることがありますが、これは体内で消費されなかったビタミンB₂が、尿と共に対外に排出されたことによるものです。
尿に含まれるビタミンB₂の量は、食生活に大きく依存します。ビタミンB₂の欠乏により、尿から余剰なビタミンB₂が排出されない場合は、紫外線を照射しても反応しません。