その他の活用事例

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紙幣・クレジットカード、郵便物(ハガキ・手紙)の確認

紙幣、クレジットカードの偽造は、年々増加しており、非常に重大な社会問題です。

紙幣やクレジットカードには、偽造防止のために特殊インクを使用した文字やマークが使われています。ブラックライトを照らすと、この文字やマークが鮮明に光ります。これにより、偽物と本物を見わけることができます。
この他、郵便物やイベントのチケットにおいても、バーコードの確認や再入場チェック等に使用されています。

▼ブラックライト照射効果(マウスオーバー又はタップしてください。)

投函された郵便物は、郵便局の区分機で郵便番号と宛名を読取り、透明の特殊なインクで局内バーコードやIDバーコードが印字されます。はがきにブラックライトを当てた際にバーコードが浮かび上がった場合は、郵便局で受付・処理されたものであることが分かります。

※あらかじめ決められたバーコードを印刷してある場合は、このような反応が見られない場合もあります。

白色光下ではバーコードの存在が判りません。
紫外線光下では、バーコードが浮き上がって、郵便局で受付・処理されたものであることが分かります。

紫外線殺菌

インフルエンザウィルスやO-157等の大腸菌は、私たちの健康を脅かしています。

紫外線が持つ殺菌作用を利用し、ブラックライトをあてるだけでキーボードやドアノブ、歯ブラシなどの身の回り品や、飲料・食品に付着したインフルエンザウィルスや大腸菌、サルモネラ菌を殺傷することが出来ます。

◆90%以上の殺菌に要する照射時間と紫外線強度

照射時間 紫外線強度
(μW/cm²)
8時間 0.2
4時間 0.4
1時間 1.6
10分 10
1分 100
6秒 1,000

クイーンズ大学(ニューヨーク)のアナスタシア・グレゴリアデス博士によって行われた実験により、照射時間と紫外線強度による殺傷比率が左表の通り確認されました。また、実験にはDeGERM-inator(スペクトロニクス社製*)が使用されました。

*スペクトロニクス社は、スペクトロ UV社の前身の会社です。

細菌を殺傷するために要する照射時間は、紫外線の波長、強度に依存します。また紫外線強度は、温度および照射距離により異なります。

鉱物、宝石、サンゴの観賞

鉱物や宝石、サンゴの一部には、ブラックライトをあてると光るものがあります。これらの観賞や真贋判定にブラックライトが使用されています。

洗濯物の蛍光剤

洗濯物の蛍光剤

白いシャツの黄ばみ等を抑える為に、一般的な洗濯用洗剤には蛍光増白剤が使用されています。このため、蛍光増白剤入りの洗剤で洗濯した衣服にブラックライトを照らすと、蛍光増白剤が反応して光ります。

樹脂塗料や印刷インキ、接着剤の硬化

樹脂塗料や印刷インキ、接着剤の硬化

ブラックライトを照射すると短時間で樹脂や接着剤を硬化させることができます。熱エネルギーを必要としないため、製品に悪影響を与えることなく効率よく硬化させることができます。 ネイルアートのジェルネイルもこの原理を利用し、つめにゲル状の樹脂を塗り、ブラックライトを照射して硬化させます。

その他

蓄光壁紙、光る壁紙

ブラックライトに反応して光る特殊な壁紙に、紫外線光を照射すると、壁紙の模様が鮮やかに浮かび上がって光ります。イベント等での演出で使用されています。

厨房関係器具のチェック・殺菌

レストラン等の厨房で、調理器具・食器に付着した油や汚れのチェックおよび殺菌にブラックライトが使用されています。

光触媒

酸化チタン等の光触媒にブラックライトを照らすことで有害物質の分解や浄化を行うことができます。病室の壁などで使用されています。