科学捜査(鑑識)では、目では見えづらい証拠を見つけるために、ALSと呼ばれる紫や青、赤の光を照射するライトを使用します。
例えば、血液や体液の検出では、450nmの波長とイエローまたはオレンジ色のフィルターも用い、ローダミン6Gやインダンジオを用いた指紋の検出では500nmの波長とオレンジ色のフィルターを用います。ALSを用いた観察では、このように捜査対象により波長やフィルターを使い分ける必要があり、相応の知識と経験が必要とされます。
ここでは、ALSを用いた科学捜査(鑑識)について、世界最大の法科学組織である『International Association for Identification』のトレーニングパートナーを務めるTRI-TECH FORENSICSのPhil Sanfilippo氏が入門者向けに執筆した文書「Economical Light Sources」を紹介します。
*TRI-TECH FORENSICSおよびPhil Sanfilippo氏の許可のもと、翻訳を行い当サイトへ掲載しています。